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文献詳細

雑誌文献

精神医学5巻2号

1963年02月発行

特集 病識〔精神病理懇話会講演および討議〕

―DISCUSSION―<付>討論および追加討論(2)

ページ範囲:P.120 - P.121

文献概要

2.特集(2)に対する討議
 小此木 石川氏のいわれる「病識とは,全人格的反省に通ずる」という意味は,西園氏のいわれた「病識は,洞察の一形式である」との見解と一致すると理解してよろしいのでしようか。
 石川 私は神精分析でいう洞察はわれわれの病識に,概念としては非常に近いと思う。しかし洞察の理論的背景や,実際の治療場面でそれを導出する方法は,われわれの病識の場合とは大いに異なつている。そのためか,個々の症例報告のなかで,分析医が「洞察」とよんでいる事態は,われわれからみれば部分的病識とみなすべき場合が多い。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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