文献詳細
研究と報告
うつ状態に対するChlorprothixene(Tra-Quilan)の使用経験
著者: 薄井省吾1 立石潤1 秋山順子1 森定諦1 丸川尚一1 藤田昭二1 森光淳介1
所属機関: 1岡山大学医学部神経精神医学教室
ページ範囲:P.315 - P.319
文献概要
1952年Chlorpromazineが精神疾患の治療に導入されて以来,たえず適用範囲のより広い,副作用のより少ない,より有効な薬物が追求されてきた。最近Phenothiazine核の窒素が炭素に置換されたThixanthene系のグループが導かれるにいたり,そのなかの1つChlorprothixeneがHoffman-La Roche社により開発され,すでに本邦においてもその使用成績が二,三報告されている。われわれもエーザイ株式会社よりTra-Quilanの提供を受け,これをとくに種々の抑うつ状態に使用する機会をえたのでその成績を報告する。
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