icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学5巻6号

1963年06月発行

研究と報告

頭部外傷後にみられた詐病の1例

著者: 田原幸男1 中野啓次郎1 神沢幸吉2 安藤春彦3

所属機関: 1中部労災病院神経科 2中部労災病院眼科 3名古屋大学医学部精神医学教室

ページ範囲:P.457 - P.461

文献概要

I.まえがき
 就業中に発生した災害によつて罹災従業員が神経症性反応をおこす例は臨床上しばしば経験するところであるが,頭部外傷患者の場合,災害補償にからんでの意識的な詐病は実際にはきわめてまれなものである。
 われわれは,中部労災病院神経科の開設以来,現在までの6年間において,頭部外傷補償認定の患者を約1,000例扱つたが,そのうち詐病と判定した症例はわずかに本例の1例のみであつた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら