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文献詳細

雑誌文献

精神医学5巻9号

1963年09月発行

研究と報告

ゲシタルト理論よりみたる森田療法

著者: 馬杉保1

所属機関: 1大阪市立大学医学部精神神経科

ページ範囲:P.711 - P.713

文献概要

Ⅰ.まえがき
 故森田教授が独自の神経質の精神病理,ならびに精神療法を発表して以来すでに40余年,わが国においてはフロイドの精神分析に対し,東洋哲学の思想から生れた森田療法は,わが国独自の精神療法として,わが学会に高く評価され,近来欧米学者の中にも,本療法に興味をもつ人もかなり多くあるようになつたが,なお一般に利用されることの少ないその原因の一つとして,神経質理論は容易に理解されるが,その療法の実施にあたり,禅的な体験と同じく言葉で表現すれば,すでに実体を失うというところがあり,その要旨が会得しがたいところがあると思われるゆえに,森田理論の理解のために,ゲシタルト理論を応用してみた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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