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文献詳細

雑誌文献

精神医学5巻9号

1963年09月発行

研究と報告

てんかんに対するPhenetrideの使用経験

著者: 佐藤久1 丹道男1 坂岡ウメ子1

所属機関: 1札幌医科大学神経精神医学教室

ページ範囲:P.721 - P.724

文献概要

I.緒言
 近年,てんかんに対する薬物療法は,Barbital酸誘導体Hydantoin誘導体,Oxazolidin誘導体,直鎖系誘導体を中心とし,その他,各種の有効な薬剤を適宜に組合わせることにより,容易に発作を抑制することが可能になつてきているが,なおかつ頑強に薬物に抵抗し抑制不能な例も少なくない。
 PhenylacetylureaがGibbsらによつて,難治な,精神運動発作に著効することが報告され,現在もつぱら使用されているが,あまりにも副作用が大であり,しばしば休薬を必要とするほどである,週期性不機嫌症,てんかん性性格変化に対する治療はさらに困難をきわめ,抗てんかん剤以外の薬物,あるいは観血的療法にゆだねられることがしばしばである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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