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文献詳細

雑誌文献

精神医学5巻9号

1963年09月発行

文献概要

研究と報告

R 1625(Serenace,Haloperidol)の試用経験

著者: 堀要1 小林晋1 米倉育男2

所属機関: 1名古屋大学医学部精神医学教室 2岐阜精神病院

ページ範囲:P.725 - P.730

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I.はじめに
 近年,Chlorpromazineを初めとするいわゆるPsychotropic drugsの進歩は,各種のHallucinogenの発見や,Phenothiazine系Neuroplegiaの開発,あるいはAmitryptyrine,ChlordiazepoxideなどのTranquilizerの導入など,瞠目に値するものがある。
 しかし,これらの薬物には多かれ少なかれ錐体外路系障害,薬疹,皮膚炎,血圧低下などの不快な副作用がつきまとい,かつ,そのSpectrumが割合広いために急性のAgitationや躁状態に対しては使用に不便を感ずるものが多かつた。
 最近,Butyrophenoneとして知られる新らしいNeurodislepticaとしてR 1625(SerenaceあるいはHaloperidol)が登場した。
 その化学名は,4'-Fluoro-4-〔4-hydroxy-4-(4-chlorophenyl) piperidino〕butyropherloneで,化学構造式は下記のようである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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