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文献詳細

雑誌文献

精神医学50巻10号

2008年10月発行

文献概要

動き

「第23回日本老年精神医学会」印象記

著者: 館農勝1

所属機関: 1札幌医科大学神経精神医学講座

ページ範囲:P.1030 - P.1031

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 日本老年精神医学会は,1986年に発足した日本老年精神医学研究会を前身とし,1988年に改組され現在の組織となった,2,500名を超える会員を抱える学会である。その年次総会である第23回日本老年精神医学会は2008年6月27,28日の2日間,前田潔会長(神戸大学)のもと,「高齢社会における老年精神医学の貢献」をメインテーマに,神戸国際会議場で開催された。参加者は1,100名余りで,一般演題(口頭発表80演題,ポスター発表33演題)をはじめ,特別講演,教育講演,シンポジウム,国際シンポジウム,若手シンポジウム,ランチョンセミナーが行われた。最新の知見に関する興味深い発表とそれに続く活発な討論で,どの会場も盛り上がりを見せていた。

 前回の第22回日本老年精神医学会は,第26回日本認知症学会,第13回国際老年精神医学会(IPA 2007 Osaka Silver Congress)との3学会合同で国際学会として開催された。本会もその流れを引き継ぎ「国際化」をキーワードに掲げており,特別講演Ⅰ「Dementia Network Services for Elderly Dementia in South Korea(韓国における老年期認知症のための認知症ネットワーク事業)」の韓国延世大学Byoung Hoon Oh教授をはじめ,海外からの演者も多く国際色豊かであった。もう一つのキーワードは「若手」で,2つの国際シンポジウムには,東アジアの4か国・地域の老年精神医学団体から推薦された若手医師が参加し,国を越えた活発なディスカッションが行われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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