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書評
―熊野宏昭,久保木富房 編,貝谷久宣 編集協力―パニック障害ハンドブック―治療ガイドラインと診療の実際
著者: 切池信夫1
所属機関: 1大阪市立大大学院神経精神医学
ページ範囲:P.1033 - P.1033
文献購入ページに移動日常診療に役立つパニック障害の実践的治療法を紹介
「不安障害の時代」「うつの時代」といわれて久しい。不安障害の中でもパニック障害は多いものの一つで,患者はパニック発作による身体症状を訴えてはプライマリケア医に受診する。したがって,最初に受診するのは内科や時には救急病院といった精神科・心療内科以外の科である。
そして大部分が正しく診断されるまで,数か所以上の病院を訪れる。この病名が認知されて約30年経過するが,一般臨床の場で正しく診断され治療に導入されているかといえば,まだまだ不十分な感がある。プライマリケア医が,最初の受診から的確な診断と適切な治療に導けば,患者のQOLを高め,不必要な検査を避けて医療費の抑制にもつながる。
「不安障害の時代」「うつの時代」といわれて久しい。不安障害の中でもパニック障害は多いものの一つで,患者はパニック発作による身体症状を訴えてはプライマリケア医に受診する。したがって,最初に受診するのは内科や時には救急病院といった精神科・心療内科以外の科である。
そして大部分が正しく診断されるまで,数か所以上の病院を訪れる。この病名が認知されて約30年経過するが,一般臨床の場で正しく診断され治療に導入されているかといえば,まだまだ不十分な感がある。プライマリケア医が,最初の受診から的確な診断と適切な治療に導けば,患者のQOLを高め,不必要な検査を避けて医療費の抑制にもつながる。
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