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文献詳細

雑誌文献

精神医学50巻12号

2008年12月発行

文献概要

特集 Assertive Community Treatment(ACT)は日本の地域精神医療の柱になれるか?

日本におけるACTの普及予測

著者: 澤温12

所属機関: 1医療法人北斗会 2医療法人北斗会ほくとクリニック病院

ページ範囲:P.1167 - P.1175

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はじめに

 日本でACTが普及するか予測をというタイトルでの依頼執筆であるが,筆者は「予想屋」でもないので予測は不可能といえる。強いて答えれば,大幅に仕組みを変えればイエス,仕組みを変えなければノーといえる。また仕組みを大幅に変えなくても,ACTのよい点だけ「つまみ食い」して現在の精神医療の仕組みを変えていくことは可能と考える。この点について述べてみる。

参考文献

1) 伊藤順一郎:第8回今後の精神保健医療福祉のあり方に関する検討会―伊藤参考人提出資料,8月21日.2008
2) 三觜文雄:精神保健福祉法の施行に向けて.日精協誌 19:44-48, 2000
3) 西尾雅明:ACT入門―精神障害者のための包括型地域生活支援プログラム.金剛出版,2004
4) 澤温:社会復帰メニューの利用が在院期間におよぼす効果についての統計学的検討.精神誌 93:1042-1051,1991
5) 澤温:社会復帰と福祉.日精協誌 14:24-29,1995
6) 澤温:精神科病院における救急医療のあり方.臨精医 29:1575-1583,2000
7) 澤温:移送と移動精神科救急サービス.精神科 1:331-335,2002
8) 澤温:外来精神医療の拡大で入院医療がどう変わるか.外来精神医療 3:7-16,2003
9) 澤温:地域精神保健福祉の医療経済的側面―さわ病院での試みと諸外国の試みの比較から.病・地域精医 45:412-422,2003
10) 澤温:精神科訪問看護の可能性.外来精神医療 3:6-10,2004
11) 澤温:わが国の精神科医療におけるスーパー救急の意義.臨精薬理 9:1299-1307,2006
12) 高木俊介:ACT-Kの挑戦.批評社,2008
13) 澤温,永田れい子,藤本理恵子:34条(移送)の適用と運用上の問題―症例を通じて.精神科 1:485-488,2003
14) 澤温,澤潔:精神科アウトリーチサービス―往診を中心に・その歴史,意味,機能.日精協誌 23:18-23,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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