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書評
劇的な精神分析入門
著者: 内海健1
所属機関: 1帝京大学医学部精神神経科学教室
ページ範囲:P.202 - P.202
文献購入ページに移動 いつの頃からか,精神医学の言葉が乾いた音をたてはじめた。フラットな記述が横行し,症例報告といえば薬物やイベントへの反応で埋め尽くされるようになった。〈わかる―わからない〉をめぐる緊張感はどこにいったのだろうか。
青年期に私をとらえたわからないことへの憧れ,それをいまだに捨てきれぬ私は,いつのまにか他の領域に越境して学ぶようになった。その一つが哲学であり,折をみつけては一日中わけのわからぬ言葉のシャワーを浴びてくる。不思議に思われるかもしれないが,私の脳髄はそれで澱がとれてすっきりとする。
青年期に私をとらえたわからないことへの憧れ,それをいまだに捨てきれぬ私は,いつのまにか他の領域に越境して学ぶようになった。その一つが哲学であり,折をみつけては一日中わけのわからぬ言葉のシャワーを浴びてくる。不思議に思われるかもしれないが,私の脳髄はそれで澱がとれてすっきりとする。
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