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「第13回国際老年精神医学会」「第26回日本認知症学会」合同会印象記
著者: 秋山治彦1
所属機関: 1東京都精神医学総合研究所
ページ範囲:P.304 - P.304
文献購入ページに移動 2007年秋に大阪国際会議場で開催された第13回国際老年精神医学会IPAの後半2日間は第26回日本認知症学会学術集会との合同会として開催され,大変な盛会であった。2日間のうちIPAの企画としては,びまん性Lewy小体型認知症やMCIなどさまざまなトピックを取り上げた計14件のシンポジウムと口演セッションなどが,また認知症学会の企画としては3件のシンポジウムが行われ,さらに両学会合わせて282題のポスター演題が発表された。ポスターは広い展示スペースに2日間を通して掲示され,多くの参加者が入れ替わり立ち替わり訪れて,会場は常に賑わっていた。
アルツハイマー病の本質と考えられている老人斑の主要構成タンパク質がAβであることがわかってすでに20年以上が経過し,Aβの蓄積を解消する治療法も開発されているが,実はAβが神経細胞変性を引き起こす機序はいまだに不明のままである。「Aβオリゴマー」を取り上げたシンポジウムでは,凝集・線維形成の前段階であるオリゴマーがAβの神経細胞毒性の本質部分である,という仮説が検討された。
アルツハイマー病の本質と考えられている老人斑の主要構成タンパク質がAβであることがわかってすでに20年以上が経過し,Aβの蓄積を解消する治療法も開発されているが,実はAβが神経細胞変性を引き起こす機序はいまだに不明のままである。「Aβオリゴマー」を取り上げたシンポジウムでは,凝集・線維形成の前段階であるオリゴマーがAβの神経細胞毒性の本質部分である,という仮説が検討された。
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