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書評
生活習慣とメンタルヘルス―精神科医と健診医の実証的検討
著者: 渡邉昌祐1
所属機関: 1河田病院心療内科
ページ範囲:P.308 - P.308
文献購入ページに移動 近年の神経生物学的研究で,ストレス脆弱性のある人の前頭前野,扁桃核のセロトニントランスポーター遺伝多型が研究され,遺伝子の影響が環境によって左右される遺伝子・環境相互作用のメカニズム(エピジェネテックス)が明らかになりつつある。
勤労者が職場で良好なメンタルヘルスを維持する際に基本的に大切な項目として,本書では,食習慣,運動習慣,日光浴,睡眠習慣と職場でのストレス環境を挙げている。一見,日常的なこれらの項目がなぜ重要であるのかをエピジェネティックスの視点,特に筆者らが研究している脳由来の神経栄養因子(BDNF)の動態から明解に解説している点が本書の特徴であろう。
勤労者が職場で良好なメンタルヘルスを維持する際に基本的に大切な項目として,本書では,食習慣,運動習慣,日光浴,睡眠習慣と職場でのストレス環境を挙げている。一見,日常的なこれらの項目がなぜ重要であるのかをエピジェネティックスの視点,特に筆者らが研究している脳由来の神経栄養因子(BDNF)の動態から明解に解説している点が本書の特徴であろう。
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