文献詳細
短報
Risperidone内用液に剤型変更することで精神症状および錐体外路症状が改善した1例
著者: 小早川英夫1 藤田康孝12 中野啓子1 柴崎千代1 日笠哲1 竹林実12
所属機関: 1国立病院機構呉医療センター・中国がんセンター精神科 2国立病院機構呉医療センター臨床研究部
ページ範囲:P.375 - P.378
文献概要
2002年に本邦でrisperidone内用液が発売され,統合失調症の急性精神運動興奮状態などに用いられ,精神症状を早期に改善することが報告されている3)。また,risperidoneは他の非定型抗精神病薬と比較して錐体外路症状が比較的出現しやすい薬剤であるが,錠剤または細粒から内用液に剤型変更することでこれらの副作用が軽減したとの報告がなされている6,7)。今回我々は,risperidone錠剤から内用液に変更することで,錐体外路症状だけでなく精神症状の両者の改善がみられた症例を経験したので報告する。
参考文献
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