文献詳細
文献概要
短報
Refeeding syndromeにより意識障害を呈したアルコール依存症の1例
著者: 慶村雅世1 岩永伴久1 大原一幸1 高長明律1 田原麻琴1 高尾真紀1 守田嘉男1
所属機関: 1兵庫医科大学精神科神経科学教室
ページ範囲:P.379 - P.382
文献購入ページに移動Refeeding syndromeは低栄養状態に対し,中心静脈栄養などにより急速に栄養を回復させた際にみられる合併症である。低リン血症を基盤として,重篤な症状を引き起こし,時には死に至ることもあり注意すべき病態である6)。精神科臨床では摂食障害に多く認められる。アルコール依存症の治療経過中に出現することもあるとされるが,見逃されている可能性があると思われる。我々は32歳,男性のアルコール依存症の症例において,refeeding syndromeにより意識障害を呈したと考えられる1症例を経験したので報告する。
参考文献
掲載誌情報