文献詳細
文献概要
特集 成人期のアスペルガー症候群・Ⅱ
成人期のアスペルガー症候群の反社会的行動に対する地域精神保健のかかわり―精神科医療と司法との連携
著者: 松田文雄1
所属機関: 1医療法人翠星会松田病院
ページ範囲:P.771 - P.775
文献購入ページに移動はじめに
児童思春期の臨床のみならず,成人期のアスペルガー症候群との出会いは年々増加しており,職場での不適応を主訴に相談を受けることは少なくない。外来診療では毎回数頁にわたる緻密で詳細な記録を持参されることが多く,事細かな情報を得ながら,職場内や家族内での適応的な言動を模索し,職場上司や家族の理解や支援を求めるための同席面接を行うことも珍しくない。このような状況下で,アスペルガー症候群における反社会的行動に関する臨床家としての対応の経験を紹介しながら,広島で行っている思春期精神医療と司法との連携について紹介したい。
児童思春期の臨床のみならず,成人期のアスペルガー症候群との出会いは年々増加しており,職場での不適応を主訴に相談を受けることは少なくない。外来診療では毎回数頁にわたる緻密で詳細な記録を持参されることが多く,事細かな情報を得ながら,職場内や家族内での適応的な言動を模索し,職場上司や家族の理解や支援を求めるための同席面接を行うことも珍しくない。このような状況下で,アスペルガー症候群における反社会的行動に関する臨床家としての対応の経験を紹介しながら,広島で行っている思春期精神医療と司法との連携について紹介したい。
参考文献
1) 松田文雄:青少年犯罪や暴力と行為障害.精神療法 27(6):42-51,2001
2) 松田文雄:青少年犯罪と精神科医療.精神医学 43:1203-1208,2001
3) 松田文雄:民間精神科病院における思春期・青年期医療の実践と課題②―ネットワークシステムを含めて.日精協誌 20(10):36-41,2001
4) 若宮真也:思春期こころのケア110番(電話相談)の試み.日精協誌 20(10):22-25,2001
掲載誌情報