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研究と報告
賀茂精神医療センターにおける統合失調症在院患者への「退院準備プログラム」の効果検討
著者: 大森寛1 高見浩2 大森信忠2 佐藤さやか3 安西信雄4 池淵恵美5
所属機関: 1呉医療センター精神科 2賀茂精神医療センター 3国立精神・神経センター精神保健研究所社会精神保健部 4国立精神・神経センター武蔵病院 5帝京大学医学部精神科学教室
ページ範囲:P.857 - P.863
文献購入ページに移動退院準備プログラムの効果を検討することを目的に,賀茂精神医療センターに1年以上在院中の統合失調症患者で,REHAB合計得点が70点以下であり,本研究への参加を文書にて同意した10名を対象に,プログラムを施行する参加群5名と通常の治療を継続する対照群5名に無作為に割り付けた。参加群に対し,2006年5~9月,全17回のプログラムおよび多職種による定期的なカンファレンスを行った。対象者に対し,プログラム前後にBPRS,REHAB,知識度テストを行い,プログラム開始1年後の転帰を比較した。1年転帰では,精神症状や社会的機能は参加群,対照群で差はなかったが,退院した者は参加群で多い傾向にあり,疾病の知識度も参加群で有意に上昇した。
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