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短報
急性の異常行動を伴う精神症状を呈した非ヘルペス性脳炎の2症例
著者: 林皓章1 山田恒1 井上幸紀1 吉村知穂1 岡崎純子1 松島章晃1 切池信夫1
所属機関: 1大阪市立大学大学院医学研究科神経精神医学
ページ範囲:P.77 - P.80
文献購入ページに移動急性脳炎は,一般的に微熱,頭痛,項部硬直などの身体症状で発症するが,ときに精神症状や異常行動が前景にみられ,うつ状態,せん妄状態,情動障害,記憶障害を主症状として発症する場合がある。そのため,急性脳炎患者が一般身体科ではなく,精神科や心療内科を初診で訪れることも少なくない。
今回,急性の異常行動を伴う精神症状を主訴に当科を受診し,非ヘルペス性脳炎と診断した2症例を経験したので若干の考察を加えて報告する。なお,本人のプライバシー保護のため病歴の一部を修正した。
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