文献詳細
巻頭言
文献概要
精神科以外の医師が睡眠薬を処方することについては以前より問題があったが,精神科医も処方に注意しなければならない時代になった。睡眠薬の副作用によって社会的に危険な問題が起こることが指摘されていた。
古い報告では,若者がトリアゾラムとアルコールを併用して酩酊感を求め依存に陥ったケース2)がある。過量の1~1.5mg/日を飲んでいた。2年経つと,1~2週間の分を1度に服用してしまい,10か所以上の医師から同剤をもらい,アルコール併用によるもうろう状態で住居侵入,窃盗罪で逮捕された。
古い報告では,若者がトリアゾラムとアルコールを併用して酩酊感を求め依存に陥ったケース2)がある。過量の1~1.5mg/日を飲んでいた。2年経つと,1~2週間の分を1度に服用してしまい,10か所以上の医師から同剤をもらい,アルコール併用によるもうろう状態で住居侵入,窃盗罪で逮捕された。
参考文献
1) Kales A:An overview of safety of triazolam. Int Drug Ther Newsletter 26:25-28, 1991
2) 斎藤惇,永野潔,正岡敦喜,他:新しいベンゾジアゼピン系睡眠薬の急性中毒状態で犯罪を犯した3症例.精神経誌 90:1149,1988
3) 融道男:向精神薬マニュアル(第3版).医学書院,2008
4) Van der Kroef C:Reactions to triazolam. Lancet 2:526, 1979
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