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研究と報告
精神科における広汎性発達障害日本自閉症協会評定尺度(PARS)思春期・成人期尺度の有用性についての予備的検討
著者: 安田由華1234 橋本亮太1234 大井一高234 福本素由己234 高村明孝234 毛利育子1 谷池雅子1 武田雅俊12
所属機関: 1大阪大学大学院医学系研究科附属子どものこころの分子統御機構研究センター 2大阪大学大学院医学系研究科精神医学教室 3 4
ページ範囲:P.1197 - P.1203
文献購入ページに移動広汎性発達障害(pervasive developmental disorder;PDD)の診断補助ツールとして,広汎性発達障害日本自閉症協会評定尺度(PDD-Autism Society Japan Rating Scale;PARS)が開発された。我々は初めて,開発時とは別の集団を用いて,PARS思春期・成人期尺度の疾患鑑別能力について追試した。対象は精神科で問題となりやすい,幼児期には問題が顕在化せず,平均16歳で初めて精神科を受診したPDD19名と,その他の精神疾患27名である。その結果,精神科日常臨床において,PARS短縮版の現在評定のみで,非常に簡便にPDDを鑑別できる可能性が示唆された。
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