文献詳細
短報
Sertralineによるセロトニン症候群を呈した1例
著者: 小早川英夫1 大森寛1 藤田康孝12 坪井きく子1 竹林実12
所属機関: 1国立病院機構呉医療センター・中国がんセンター精神科 2国立病院機構呉医療センター・中国がんセンター臨床研究部
ページ範囲:P.125 - P.127
文献概要
2006年,本邦3番目の選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)であるsertralineが使用可能となった。SSRIの副作用としてセロトニン症候群への留意は必要であるが,今回,常用量のsertralineによるセロトニン症候群を呈した1例を経験した。また,本症例はセロトニン2A(以下5-HT2A)受容体阻害作用を有するmianserinの併用中に出現しており,セロトニン症候群の病態を考えるうえで貴重な症例と思われるので若干の考察を加え報告する。
参考文献
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