文献詳細
資料
不登校を呈した高機能広汎性発達障害の臨床的検討
著者: 武井明1 宮崎健祐1 目良和彦1 松尾徳大1 佐藤譲1 原岡陽一1 鈴木太郎2 平間千絵3
所属機関: 1市立旭川病院精神科 2旭川圭泉会病院 3旭川福祉専門学校
ページ範囲:P.289 - P.294
文献概要
広汎性発達障害は,社会性の障害,コミュニケーションの障害,想像力の障害とそれに基づく固執傾向を主症状とする発達障害の総称で,その中で知的障害を持たない者は高機能広汎性発達障害(high-functioning pervasive developmental disorders;以下,HFPDDと略)と呼称されている5)。近年,不登校を伴ったHFPDDの増加が指摘されるようになったが,その実態を検討した報告はきわめて少ない2,4,8)。
今回我々は,不登校を主訴に精神科思春期外来を受診したHFPDDについて臨床的検討を行ったので報告する。
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