文献詳細
文献概要
書評
―古川壽亮 日本語版監修・解説―Beck & Beckの認知行動療法ライブセッション フリーアクセス
著者: 原田誠一1
所属機関: 1原田メンタルクリニック・東京認知行動療法研究所
ページ範囲:P.302 - P.302
文献購入ページに移動3セッションに登場するクライエントとその相談内容には,共通点があります。3名はいずれも子どものいる20~30代の主婦で,家庭内に強い葛藤(夫,母親,子ども)を抱えており,周囲とのコミュニケーションがうまくいかず悩んでいます。そうした中,「自分」「他者」「コミュニケーション」などに関する認知が偏ってしまい,強い不安・抑うつ状態に陥り絶望感にさいなまれている。こうしたクライエントに対して,ベック親子がどのように面接を構造化し各種技法を用いて介入するか,そしてクライエントがどのように変化していくかをつぶさに観ることができます。認知療法の実施に必要な面接の構造化や介入技法の実際の用い方を元祖・認知療法家のお二人が目の前で見せてくれるのですから,こんな贅沢な学びの機会はないでしょう。
掲載誌情報