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「第32回日本高次脳機能障害学会」印象記
著者: 穴水幸子1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部精神神経科学教室
ページ範囲:P.402 - P.403
文献購入ページに移動 第32回日本高次脳機能障害学会は2008年11月19,20日,晴れ渡る空のもと,愛媛県松山市愛媛県民文化会館にて開催された。ご存知の方が多いであろうが,故田邉敬貴先生(前・愛媛大学脳とこころの医学教授)が本来学会長を務められるご予定であったが,一昨年に惜しまれて急逝された。代行として田邉先生の盟友でもあられる本学会理事長・鹿島晴雄先生(慶應義塾大学医学部精神神経科)が会長を務められた。本学会は会員数4,121名(一般会員:2008年時点)と大規模な学会であるが,会期中の参加人数は両日で合計1,345名(一般1,267名,学生78名。事務局側よりの累計)と大変盛況なものとなった。
会期前日の11月18日にはBrain Function Test委員会など各種委員会,および田邉先生を偲ぶ会が執り行われた。会期翌日の11月21日には,サテライト・セミナー(テーマは「読み書き障害」)が開催された。セミナー参加者は361名(会員226名,非会員135名),熱心な聴講者による勉学の機会も持たれた。本学会が高次脳機能障害学・神経心理学研究の発表の場のみならず症候を的確にとらえるためさらなる検査方法を議論,検討し作成を促進する場としても,あるいは次世代の教育研修の場としても重要な役割を担っていることは特筆されよう。
会期前日の11月18日にはBrain Function Test委員会など各種委員会,および田邉先生を偲ぶ会が執り行われた。会期翌日の11月21日には,サテライト・セミナー(テーマは「読み書き障害」)が開催された。セミナー参加者は361名(会員226名,非会員135名),熱心な聴講者による勉学の機会も持たれた。本学会が高次脳機能障害学・神経心理学研究の発表の場のみならず症候を的確にとらえるためさらなる検査方法を議論,検討し作成を促進する場としても,あるいは次世代の教育研修の場としても重要な役割を担っていることは特筆されよう。
参考文献
1) 神経心理コレクションシリーズ トーク認知症,小阪憲司,田邉敬貴 著:医学書院,2008
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