文献詳細
短報
多系統萎縮症を合併した大うつ病性障害に対して,tandospironeが有用であった1症例
著者: 久馬透1 高橋淳1 山田尚登2 青木建亮1
所属機関: 1社団法人水口病院精神科 2滋賀医科大学精神医学講座
ページ範囲:P.465 - P.468
文献概要
Tandospironeは不安,抑うつ,焦燥などに効果を有する5-HT1A受容体作動薬であり3),その副作用の少なさからベンゾジアゼピン系抗不安薬に代わる薬剤として期待されている。また,軽症から中等症のうつ病に対する効果も報告されている4,5)。
今回我々は,大うつ病性障害の経過中に多系統萎縮症を発病した患者にtandospironeを投与し,神経症状を悪化することなく精神症状に十分な効果を挙げることができたので報告する。
参考文献
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