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精神科医以外の医師に行ったうつ病治療のアンケート調査
著者: 大村慶子1 天野直二2
所属機関: 1篠ノ井総合病院精神科 2信州大学医学部精神医学教室
ページ範囲:P.479 - P.484
文献購入ページに移動うつ病はさまざまな身体症状を伴うことが多く,精神科以外の診療科を受診することが多いといわれ,うつ病患者の44.8%が,内科などのプライマリ・ケア医を受診していたという報告2)があるが,プライマリ・ケア医を受診したうつ病患者の30~50%が見逃されているという報告5)もある。うつ病の専門医による診断と,実際治療に携わっている内科医の臨床診断との一致率は19.3%という報告4)があり,診断の一致率は非常に低いが,「うつ病・うつ状態」と診断されて精神科に紹介されてくる患者の中には,SSRI,SNRIなどの抗うつ薬がすでに処方されている患者がある。現在,うつ病・うつ状態の診療を精神科医以外が行う機会が増えているが,その実際についての調査はほとんど見当たらない。精神科医がうつ病診療で果たす役割を検討するためにも,その実際を知ることは必要であると考えられたため,精神科医以外の医師が行っているうつ病・うつ状態診療の調査を行った。
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