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書評
―融 道男 著―向精神薬マニュアル(第3版)
著者: 倉知正佳1
所属機関: 1富山大医学薬学研究部・精神科早期治療開発講座
ページ範囲:P.509 - P.509
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このたび,第2版から7年の歳月を経て,向精神薬マニュアル第3版が出版された。本書は,そのタイトルにふさわしく,個々の向精神薬の特徴,使い方,副作用が詳しく説明されているだけでなく,薬剤の作用機序,副作用の発生機序などが,精神薬理学に深い造詣を有する著者ならではの明快さで説明されている。薬物療法については,症例報告も丁寧に紹介されているので,臨場感をもって読むことができる。
第1章抗精神病薬では,A. 抗精神病薬開発の歴史に続いて,B. 統合失調症の神経伝達物質仮説という新しい表題で脳画像研究が追加され,グルタミン酸仮説関係が前の版より詳しくなっている。C. 抗精神病薬の種類と特徴では,特に非定型抗精神病薬について,その選び方やせん妄に対する治療を含めて詳しく記述され,ドパミンD2受容体パーシャルアゴニストの明確な定義も述べられている。D. 抗精神病薬の使い方は,非常に実際的・具体的で,E. 抗精神病薬の副作用では,副作用の“症候学”,その発生機序,そして,治療法が具体的に述べられている。
このたび,第2版から7年の歳月を経て,向精神薬マニュアル第3版が出版された。本書は,そのタイトルにふさわしく,個々の向精神薬の特徴,使い方,副作用が詳しく説明されているだけでなく,薬剤の作用機序,副作用の発生機序などが,精神薬理学に深い造詣を有する著者ならではの明快さで説明されている。薬物療法については,症例報告も丁寧に紹介されているので,臨場感をもって読むことができる。
第1章抗精神病薬では,A. 抗精神病薬開発の歴史に続いて,B. 統合失調症の神経伝達物質仮説という新しい表題で脳画像研究が追加され,グルタミン酸仮説関係が前の版より詳しくなっている。C. 抗精神病薬の種類と特徴では,特に非定型抗精神病薬について,その選び方やせん妄に対する治療を含めて詳しく記述され,ドパミンD2受容体パーシャルアゴニストの明確な定義も述べられている。D. 抗精神病薬の使い方は,非常に実際的・具体的で,E. 抗精神病薬の副作用では,副作用の“症候学”,その発生機序,そして,治療法が具体的に述べられている。
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