文献詳細
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文献概要
今回の5月号では久しぶりに「古典紹介」としてE. Esquirol(仏)による「Des hallucinations」(1817)というフランス語の古典が濱中淑彦・高林 功先生により紹介されている。あまりにも長いので5月号と6月号との2回に分けて掲載されることになり,今回は論文の前半の6症例の提示までの翻訳である。6月号では論文の後半の7症例目の紹介と全体の考察の翻訳と濱中先生による解説が掲載される予定である。最初の投稿原稿では濱中先生の解説が詳細でずいぶん長かったので,編集委員会で検討し,濱中先生に無理を言って短縮していただいた次第である。著名なEsquirolの時代,すなわち1810年代の幻覚についての考え方を知ることができ,とても参考になる。
最近の若い精神科医はあまり古典を読まないとよく言われるが,若い精神科医に限らずベテランの精神科医にとってもフランス語の古典を読むことは,その分野を専門にする人は別として,ほとんどないと思われる。そういう意味でも,この種の古典紹介は非常にありがたい。
最近の若い精神科医はあまり古典を読まないとよく言われるが,若い精神科医に限らずベテランの精神科医にとってもフランス語の古典を読むことは,その分野を専門にする人は別として,ほとんどないと思われる。そういう意味でも,この種の古典紹介は非常にありがたい。
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