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精神医学関連学会の最近の活動―国内学会関連(24)(第1回)
著者: 高橋清久1
所属機関: 1日本学術会議
ページ範囲:P.589 - P.608
文献購入ページに移動 毎年,国内の精神医学関連学会の活動状況をご報告させていただいているが,今年も早やその時期がめぐってきた。紹介すべき学会の数が増加して,今年から2回に分けてご紹介することになった。これは学問の進展と多様化を示す好ましい現象であるが,この関連学会報告が精神医学関連分野の深まりと広がりの歴史を代弁している観もある。そこで,1987年から始まったこのシリーズを,編者が替わった年を節目の年として振り返ってみると,最近の精神医学の発展がうかがい知れる。単に学会の数のみ示してもそれが如実にうかがえよう。
すなわち,最初の編者である島薗安雄先生(第13~15期日本学術会議会員)が第1回の報告をされたのが1982年であるが,その時は49学会であった。その次の編者である大熊輝雄先生(第16~17期会員)の1回目(1996年)の報告でも,49学会と数は変わらなかった。私が両先生の後を次いで編集を始めたのは2001年であったが,その年の関連学会数はそれまでとほぼ同じ47であった。ところが,今回は実に70余と飛躍的に増加している。この増加は,私がそれまで紹介されなかった学会を加えさせていただいたということもあるが,実質その間に新しい学会が多数誕生しているのである。一部には学会の数が多くなり,興味はあってもすべてに参加できないという声も聴かれるが,学会活動が活発になっていることは大変喜ばしいことである。とは言っても数が多ければよいというものではなく,今後はそれぞれの学会の質の向上が大きな課題であろう。
すなわち,最初の編者である島薗安雄先生(第13~15期日本学術会議会員)が第1回の報告をされたのが1982年であるが,その時は49学会であった。その次の編者である大熊輝雄先生(第16~17期会員)の1回目(1996年)の報告でも,49学会と数は変わらなかった。私が両先生の後を次いで編集を始めたのは2001年であったが,その年の関連学会数はそれまでとほぼ同じ47であった。ところが,今回は実に70余と飛躍的に増加している。この増加は,私がそれまで紹介されなかった学会を加えさせていただいたということもあるが,実質その間に新しい学会が多数誕生しているのである。一部には学会の数が多くなり,興味はあってもすべてに参加できないという声も聴かれるが,学会活動が活発になっていることは大変喜ばしいことである。とは言っても数が多ければよいというものではなく,今後はそれぞれの学会の質の向上が大きな課題であろう。
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