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文献詳細

雑誌文献

精神医学51巻7号

2009年07月発行

資料

京都市の医療機関を対象とした摂食障害の実態調査

著者: 中井義勝12 浜垣誠司3 野間俊一4 高尾龍雄5 山下達久6 藤田光恵7 高木隆郎3 石川俊男8

所属機関: 1京都健康科学研究所 2烏丸御池中井クリニック 3高木神経科 4京都大学医学部精神科神経科 5京都大学医学部小児科 6京都府立医科大学大学院医学研究科精神機能病態学 7ふじたみつえクリニック 8国立国際医療センター国府台病院

ページ範囲:P.681 - P.683

文献概要

はじめに

 欧米では1980年をピークに摂食障害の患者数が減少している。しかし,日本では患者数はまだ増加を続けている3,4)。にもかかわらず,日本では摂食障害の治療施設および治療者が限られている2)

 さらに,摂食障害は身体面のみならず,精神面,行動面でも多様な症状を呈するため,精神科,心療内科,内科,小児科,婦人科など受診する診療科が多様である。そのため,摂食障害患者の多くはどの医療機関を受診してよいかわからず困っているのが現状である。そのため,治療ネットワークの確立が必要である2)

 京都市で摂食障害治療ネットワークを確立する予備調査として,京都市の医療機関を対象に摂食障害患者の受診状況を調査したところ,興味ある結果を得たので報告する。

参考文献

1) American Psychiatric Association:Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, Fourth Edition, Washington, D.C., 1994
2) 石川俊男,庄子雅保,中井義勝:摂食障害ネットワークの確立―全国調査―.厚生労働省精神・神経疾患研究委託費 摂食障害治療ガイドラインの臨床実証及び治療ネットワークの確立研究 平成17-19年度総括・分担研究報告書(主任研究者:石川俊男).pp5-10,2008
3) 中井義勝:摂食障害の疫学.心療内科 9:299-305,2005
4) 中井義勝:疫学と予後.摂食障害の診断と治療―ガイドライン2005.マイライフ社,pp1-4,2005
5) 中井義勝:摂食障害の病型と経過.日心療内誌 11:260-263,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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