文献詳細
資料
京都市の医療機関を対象とした摂食障害の実態調査
著者: 中井義勝12 浜垣誠司3 野間俊一4 高尾龍雄5 山下達久6 藤田光恵7 高木隆郎3 石川俊男8
所属機関: 1京都健康科学研究所 2烏丸御池中井クリニック 3高木神経科 4京都大学医学部精神科神経科 5京都大学医学部小児科 6京都府立医科大学大学院医学研究科精神機能病態学 7ふじたみつえクリニック 8国立国際医療センター国府台病院
ページ範囲:P.681 - P.683
文献概要
欧米では1980年をピークに摂食障害の患者数が減少している。しかし,日本では患者数はまだ増加を続けている3,4)。にもかかわらず,日本では摂食障害の治療施設および治療者が限られている2)。
さらに,摂食障害は身体面のみならず,精神面,行動面でも多様な症状を呈するため,精神科,心療内科,内科,小児科,婦人科など受診する診療科が多様である。そのため,摂食障害患者の多くはどの医療機関を受診してよいかわからず困っているのが現状である。そのため,治療ネットワークの確立が必要である2)。
京都市で摂食障害治療ネットワークを確立する予備調査として,京都市の医療機関を対象に摂食障害患者の受診状況を調査したところ,興味ある結果を得たので報告する。
参考文献
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