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編集後記
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ページ範囲:P.824 - P.824
文献購入ページに移動 「21世紀の前四半世紀が難治性神経精神疾患の解明の進歩に特徴づけられるエキサイティングな時代となる」という熱い思いのこもった「巻頭言」を拝読すると,ただ同感するばかりであり,「遺伝子発現の変化とその調節機構などに関する脳の成熟の分子機構の解明が,統合失調症の病態研究の新たな地平を拓く」ことに何の疑いも持たないが,精神症状の表現型だけで診断を一致させた病態研究ではその成果は期待できないことも明確となりつつあり,どのように打開するかが問われている。そこでバイオマーカーの開発が必須であり,臨床に根差した情報交換の場である本誌に期待されるところも大きい。
一例一例の臨床症例を大切に診療し,その治療過程を検証して症例報告することも大事であるが,脳画像・脳機能検査所見や末梢指標の診断補助法としての妥当性や治療反応予測性に関する100症例を超える臨床研究が本誌に投稿されるようになることもまた大事であるといえる。それらのバイオマーカーが一致している診断群についての病態・病因研究を推進することで,精神疾患の病態解明が飛躍的に発展することが期待される。本年4月から先進医療として,F2,F3の診断に光トポグラフィーによる補助診断が認められた意義は大きく,今後,次々にバイオマーカーが先進医療として認められるようになることを期待している。
一例一例の臨床症例を大切に診療し,その治療過程を検証して症例報告することも大事であるが,脳画像・脳機能検査所見や末梢指標の診断補助法としての妥当性や治療反応予測性に関する100症例を超える臨床研究が本誌に投稿されるようになることもまた大事であるといえる。それらのバイオマーカーが一致している診断群についての病態・病因研究を推進することで,精神疾患の病態解明が飛躍的に発展することが期待される。本年4月から先進医療として,F2,F3の診断に光トポグラフィーによる補助診断が認められた意義は大きく,今後,次々にバイオマーカーが先進医療として認められるようになることを期待している。
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