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短報
うつ状態による食欲低下が誘因となったWernicke脳症の1例
著者: 田口芳治12 柴田孝3 松村内久3 久保道也3 堀江幸夫3
所属機関: 1富山県済生会富山病院神経内科 2富山大学附属病院神経内科 3富山県済生会富山病院脳神経外科
ページ範囲:P.885 - P.887
文献購入ページに移動Wernicke脳症は慢性アルコール中毒に伴い発症することがよく知られているが,消化管手術後や妊娠悪阻,化学療法による頻回の嘔吐,不適切な食事などの非アルコール性の要因によるWernicke脳症の報告も散見される4)。食欲低下は精神疾患に伴いよく認められる症状の1つであるが,精神疾患に伴う食欲低下が原因となったWernicke脳症はまれである。我々は,うつ状態による極端な食欲低下が誘因となったWernicke脳症を経験したので報告する。
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