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精神科思春期外来を受診した高機能広汎性発達障害の臨床的検討
著者: 武井明1 鈴木太郎2 天野瑞紀1 松尾徳大3 目良和彦1 宮崎健祐4 平間千絵5 佐藤譲1 原岡陽一1
所属機関: 1市立旭川病院精神科 2旭川泉圭会病院 3メイプル病院 4東京都立小児総合医療センター 5旭川福祉専門学校
ページ範囲:P.1213 - P.1219
文献購入ページに移動広汎性発達障害(pervasive developmental disorders,以下,PDDと略)は,社会性の障害,コミュニケーションの障害,想像力の障害とそれに基づく固執傾向を主症状とする発達障害の総称で,その中で知的障害を伴わない者は高機能広汎性発達障害(high-functioning pervasive developmental disorders,以下,HFPDDと略)と呼称されている7)。近年,精神科外来または発達障害の専門外来を受診するHFPDD患者の中に,PDDの基本障害から二次的に派生したさまざまな精神症状や問題行動,いわゆる二次障害を呈して受診する者が少なくないことが指摘されるようになったが6,12),その実態を検討した報告は少ない3~5,7,11)。
今回我々は,精神科思春期外来を受診したHFPDDについての臨床的検討を行い,二次障害が認められるHFPDD患者の特徴を明らかにしたので報告する。
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