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「精神医学」への手紙
「若年性」という用語について―柏瀬による「精神医学への手紙」(本誌52巻7号)を読んで
著者: 新井平伊1
所属機関: 1順天堂大学医学部精神医学教室
ページ範囲:P.1229 - P.1229
文献購入ページに移動 若年性認知症の特集(本誌51巻10号)から「若年性」の問題点を指摘した柏瀬の手紙は,タイムリーで非常に重要である。また,その特集の筆者らもおそらく同じ思いで執筆したからこそ,問題点が際立ったのではないだろうか。柏瀬の指摘通り,「若年性」には①医学用語としての適否,②年齢区分の不統一,③英語訳との不一致,という問題が内在しており,関連学会が中心となって定義などを明確化する必要があることは言を待たない。
参考文献
1) 朝田隆:厚生労働省科学研究費補助金(長寿科学総合研究事業)総合研究報告書「若年性認知症の実態と対応の基礎基盤に関する研究」,2007
2) 一ノ渡尚道:厚生省科学研究費補助金 若年痴呆の実態に関する研究.平成8年度報告書,1997
3) 小阪憲司:若年性認知症とは.精神医学 51:939-944, 2009
4) 三宅貴夫:若年期認知症について.新時代第24号,ぼけ予防協会,2004
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