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特集 総合病院精神科衰退の危機と総合病院精神医学会の果たすべき役割
精神科医療の現状と課題―身体合併症への対応を中心に
著者: 林修一郎1
所属機関: 1厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部 精神・障害保健課
ページ範囲:P.249 - P.256
文献購入ページに移動人口構成や疾病構造の変化,医療の質の高まりなど,さまざまな要因から,精神科医療を取り巻く環境は変わりつつある。このような状況の中で,国民のニーズに応え,現場の医療関係者の方々のさまざまな努力を支えることができるような医療政策を進めていく必要がある。
本稿では,わが国の精神医療の提供体制について,マクロ的な視点からの検討を紹介したい。今後の精神医療において,総合病院精神科の役割はきわめて重要であり,なかでも精神疾患と身体の傷病の両方を有する患者の診療機能の充実が最も求められていることから,身体合併症への対応を中心に論じたい。また,それ以外の話題も含めて,総合病院精神科に関連する医療政策の方向性についてご紹介したい。
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