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書評
精神医学重要文献シリーズ Heritage 誤診のおこるとき―精神科診断の宿命と使命
著者: 山内俊雄1
所属機関: 1埼玉医科大学
ページ範囲:P.521 - P.521
文献購入ページに移動 本書は,“早まった了解を中心として”というサブタイトルがつけられて1980(昭和55)年に「精神科選書」(診療新社)として出された本が下敷きになっている。この選書シリーズに含まれる10数冊の本はいずれも,ハンディで読みやすく,しかも精神科診療のコツや真髄に迫る良書が多かったが,なかでも「誤診のおこるとき」は名著との評判の高かった本である。
著者は,“医師国家試験に合格したばかりの若い精神科医,あるいは精神医学に興味をもつ学生諸君が,休日のつれづれに寝転んだまま一日で読み終えて,翌日からの診療にすぐ参考になる”ことを念頭において書いたと述べているように,記述は平易で具体的,いずれも自らが身をもって経験した症例を中心に書かれている。「身体疾患の症状と了解」「躁うつ病(改訂新版では,気分(感情)障害)と了解」「精神分裂病(当時)と了解」などの章に,今回の改訂新版では,「うつ病の労務災害と職場復帰」「パニック障害と了解」「精神安定剤・睡眠薬の副作用」「発達障害と了解」の章が新たに加えられた。
著者は,“医師国家試験に合格したばかりの若い精神科医,あるいは精神医学に興味をもつ学生諸君が,休日のつれづれに寝転んだまま一日で読み終えて,翌日からの診療にすぐ参考になる”ことを念頭において書いたと述べているように,記述は平易で具体的,いずれも自らが身をもって経験した症例を中心に書かれている。「身体疾患の症状と了解」「躁うつ病(改訂新版では,気分(感情)障害)と了解」「精神分裂病(当時)と了解」などの章に,今回の改訂新版では,「うつ病の労務災害と職場復帰」「パニック障害と了解」「精神安定剤・睡眠薬の副作用」「発達障害と了解」の章が新たに加えられた。
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