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文献詳細

雑誌文献

精神医学52巻7号

2010年07月発行

文献概要

私のカルテから

歩行障害で発症し,認知症を呈し,剖検にてアルツハイマー病変,ビンスワンガー病変とレビー小体病変を認めた1例

著者: 岸本由紀1 石津秀樹2 武田直也1 吉田英統1 大島悦子1 本田肇1 石原武士1 原口俊3 山本真4 中島唯夫5 中島良彦5 寺田整司12 黒田重利2

所属機関: 1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科精神神経病態学教室 2慈圭病院 3国立病院機構南岡山医療センター 4まことクリニック 5山陽病院

ページ範囲:P.693 - P.695

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はじめに

 今回我々は複雑な臨床経過をたどり,剖検にて複数病理の併存が明らかとなった認知症の1例を経験したので報告する。なお,本報告に関しては,厚生労働省による「臨床研究に関する倫理指針」に則った倫理的配慮に留意のうえ,遺族の同意を得て剖検および調査を行った。

参考文献

1) 平井俊策:混合型痴呆問題をめぐって.老年精医誌 14:186-192,2003
2) Kosaka K, Iseki E, Odawara T, et al:Cerebral type of Lewy body disease. Neuropathology 17:32-35, 1996
3) Kovacs GG, Alafuzoff I, Al-raj S, et al:Mixed brain pathologies in dementia:The brain net europe consortium experience. Dement Geriatr Cogn Disord 26:343-350, 2008
4) Mckeith I, Galasku D, Kosaka K, et al:Consensus guideline for theclinical and pathological diagnosis of dementia with Lewy bodies(DLB). Neurology 47:1119-1124, 1996
5) Parkkinen L, Pirttilä T, Alafuzoff I:Applicability of current staging/categorization of alpha-synuclein pathology and theirclinical relevance. Acta Neuropathol 115:399-407, 2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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