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「マディソンモデル視察研修」印象記
著者: 枝雅俊1
所属機関: 1北海道立緑ヶ丘病院
ページ範囲:P.720 - P.721
文献購入ページに移動 筆者らは2009年11月6~13日,米国ウィスコンシン州デーン郡マディソン市の精神保健ケアシステムを視察してきた。これは,北海道帯広市とマディソン市の姉妹都市交流活動の一環として日本の精神保健関係者がマディソンを訪問し,世界的に有名ないわゆるマディソンモデルを見学するという企画である。
マディソン市は精神保健の世界ではACT(assertive community treatment;包括型地域生活支援プログラム)発祥の地として知られている。これは1970年代に州立精神病院の病棟スタッフが毎日24時間アクセス可能な多職種チームを結成し,地域内で患者の生活を支援するという試みを行い,このサービスの利用群では入院期間・精神症状・費用効果などが非利用群よりも改善するということを対照研究で証明したことに由来する。マディソン市で生まれたACTは国際的に高く評価され,その後世界各地で同様の在宅支援システムが誕生するきっかけとなった。
今回の視察で印象に残った点をいくつか挙げてみる。
マディソン市は精神保健の世界ではACT(assertive community treatment;包括型地域生活支援プログラム)発祥の地として知られている。これは1970年代に州立精神病院の病棟スタッフが毎日24時間アクセス可能な多職種チームを結成し,地域内で患者の生活を支援するという試みを行い,このサービスの利用群では入院期間・精神症状・費用効果などが非利用群よりも改善するということを対照研究で証明したことに由来する。マディソン市で生まれたACTは国際的に高く評価され,その後世界各地で同様の在宅支援システムが誕生するきっかけとなった。
今回の視察で印象に残った点をいくつか挙げてみる。
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