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「精神医学」への手紙
「若年性」という用語―若年性認知症をめぐる特集(本誌51巻10号)を読んで
著者: 柏瀬宏隆1
所属機関: 1松見病院
ページ範囲:P.696 - P.696
文献購入ページに移動 本誌51巻10号(2009年10月号)は,若年性認知症を特集している。その巻頭論文「若年性認知症とは」2)を読むと,「若年性」認知症とは,40歳以前に発症するものか,18歳~65歳未満に発症するものか,65歳未満に発症するすべての認知症を指すのか,いささか判然としないが,どうも65歳未満に発症するすべての認知症を指しているようである。しかし,本特集の第二論文「若年性認知症の疫学調査とその問題点」1)を読むと,若年性認知症とは60歳もしくは65歳未満に発症する認知症を指すが,これは通称であり,正しくないという。
DSM-ⅣとICD-10のアルツハイマー型認知症の年齢区分は,65歳を境にして早発性(early-onset)と晩発性(late-onset)とに区分している。グローバルに見てearly-onsetという表現が使用されており,juvenileとはいわない。
DSM-ⅣとICD-10のアルツハイマー型認知症の年齢区分は,65歳を境にして早発性(early-onset)と晩発性(late-onset)とに区分している。グローバルに見てearly-onsetという表現が使用されており,juvenileとはいわない。
参考文献
1) 朝田隆,池島千秋:若年性認知症の疫学調査とその問題点.精神医学 51:945-952,2009
2) 小阪憲司:若年性認知症とは.精神医学 51:939-944,2009
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