文献詳細
文献概要
書評
―Neil B. Sandson, M. D. 著,上島国利,樋口輝彦 監訳,山下さおり,尾鷲登志美,佐藤真由美 訳―精神科薬物相互作用ハンドブック
著者: 兼子直1
所属機関: 1弘前大学大学院神経精神医学
ページ範囲:P.933 - P.933
文献購入ページに移動薬物療法を行う医師必携の書
本書では精神科,内科,神経内科,外科・麻酔科,婦人科・腫瘍科・皮膚科領域において薬物治療中にみられた症状をケーススタディとして示し,それを薬物相互作用の観点から解析している。薬物相互作用の理解は患者が訴える症状を適切に診断し,対処するうえできわめて重要である。つまり,薬物相互作用の理解は薬物治療中にみられる症状を「新たな症状ととらえ不要な検査や追加処方」を避けるうえで重要であり,かつ,その知識は適切に対応するうえで必要不可欠である。関連する知識は最近の分子遺伝学の発展で大きく進歩しており,本書はかかる進歩を踏まえて合理的に理解できるように工夫して書かれている。
第1章の定義に関する内容では臨床家がしばしば誤解する基質,阻害薬,誘導物質などの解説が平易に記載されており,理解を助けている。
本書では精神科,内科,神経内科,外科・麻酔科,婦人科・腫瘍科・皮膚科領域において薬物治療中にみられた症状をケーススタディとして示し,それを薬物相互作用の観点から解析している。薬物相互作用の理解は患者が訴える症状を適切に診断し,対処するうえできわめて重要である。つまり,薬物相互作用の理解は薬物治療中にみられる症状を「新たな症状ととらえ不要な検査や追加処方」を避けるうえで重要であり,かつ,その知識は適切に対応するうえで必要不可欠である。関連する知識は最近の分子遺伝学の発展で大きく進歩しており,本書はかかる進歩を踏まえて合理的に理解できるように工夫して書かれている。
第1章の定義に関する内容では臨床家がしばしば誤解する基質,阻害薬,誘導物質などの解説が平易に記載されており,理解を助けている。
掲載誌情報