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研究と報告
成人期のADHD症状評価尺度CAARS-screening version(CAARS-SV)日本語版の信頼性および妥当性の検討
著者: 高橋道宏12 多喜田保志1 市川宏伸3 榎本哲郎4 岡田俊5 齊藤万比古6 澤田将幸7 丹羽真一8 根來秀樹9 松本英夫10 田中康雄11
所属機関: 1日本イーライリリー株式会社 リリーリサーチラボラトリーズジャパン 2寺内・高橋診療クリニック 3都立梅ヶ丘病院 4国立国際医療研究センター国府台病院 精神科 5京都大学大学院医学研究科精神医学分野 6国立国際医療研究センター国府台病院 児童精神科 7奈良県立医科大学附属病院精神科 8公立大学法人福島県立医科大学附属病院 心身医療科 9奈良教育大学 10東海大学医学部専門診療学系精神科学 11北海道大学大学院教育学研究院附属子ども発達臨床研究センター
ページ範囲:P.23 - P.34
文献購入ページに移動海外で広く使用され,30項目の質問から構成されるConners成人期ADHD評価尺度screening version(CAARS®-SV)の日本語版を作成し,成人期ADHD患者18名および健康被験者21名を対象に信頼性・妥当性を検討した。各要約スコアの級内相関係数の点推定値はいずれも0.90以上であり,また因子分析の結果,ADHDの主症状である不注意と多動性-衝動性を表す因子構造が特定された。内部一貫性,健康成人との判別能力ともに良好であり,他のADHD評価尺度CGI-ADHD-SおよびADHD RS-Ⅳ-Jとの高い相関が認められた。以上により,CAARS-SV日本語版の信頼性および妥当性が確認された。
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