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文献詳細

雑誌文献

精神医学53巻11号

2011年11月発行

書評

―内藤裕史 著―薬物乱用・中毒百科 フリーアクセス

著者: 高橋哲郎1

所属機関: 1精神分析セミナリー

ページ範囲:P.1131 - P.1131

文献概要

 本書は同著者の『健康食品・中毒百科』(2007年)に続く,乱用される薬物についての大作である。著者生涯の使命感に基づいて書かれているだけに,実に読み応えある内容であり,しかもこなれた文章は読みやすい。

 本書の内容をまず通覧すると,Ⅰ覚醒物質(メタンフェタミン,コカイン,咳止めなど),Ⅱ大麻(マリファナ),Ⅲ幻覚剤(LSDなど),Ⅳ解離性麻酔剤(PCPなど),Ⅴ興奮剤(MDMAなど),Ⅵ麻薬(アヘン,モルヒネ,ヘロインなど),Ⅶ吸入物質(シンナー,燃料用ガス,噴射剤など)の7編に分類され,薬品それぞれの歴史的背景,登場をめぐる状況,中毒死などの疫学,作用・副作用,構造式,薬理,多数の詳細な事例など,1,400の文献を網羅して書かれている。まさに「百科」と呼ぶにふさわしい学術書である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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