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身体表現性障害として治療されていた神経梅毒の1例
著者: 藤野純也1 田中秀樹1 谷口典男1 田伏薫1
所属機関: 1浅香山病院精神神経科
ページ範囲:P.293 - P.295
文献購入ページに移動神経梅毒は,診断・治療開始が遅れると重篤な後遺症を残すことがあり,早期の診断と治療が求められる。しかし,まれな疾患であるという理由だけでなく,神経梅毒は初期症状として,不眠,頭痛,イライラ,嘔気など,非特徴的な症状しか認めないことが多く,初診時に見逃された症例が少なからず報告されている1,5)。今回我々は,身体表現性障害として治療されていた神経梅毒の1例を経験したので報告する。なお,本報告にあたっては,患者および家族から口頭による同意を得ている。
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