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文献詳細

雑誌文献

精神医学53巻3号

2011年03月発行

文献概要

私のカルテから

リドカインの使用により不発が増加し,電気けいれん療法に苦慮した妄想性うつ病の1例

著者: 岡田怜1 朝倉岳彦1 板垣圭1 岩本崇志1 藤田康孝12 中津啓吾1 小早川英夫1 竹林実12

所属機関: 1国立病院機構呉医療センター・中国がんセンター精神科 2国立病院機構呉医療センター・中国がんセンター 臨床研究部 精神神経科学研究室

ページ範囲:P.297 - P.299

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はじめに

 電気けいれん療法(ECT)は,国内では気分障害,統合失調症,緊張病などが主な適応であり,重症例や薬剤治療抵抗例にも一定の効果を示している。一方で不整脈,健忘などの副作用がある。今回,ECT施行に伴い不整脈が出現し,リドカインを術前投与することで予防できたが,不発が増加し治療に苦慮した1例を経験したので考察を加え報告する。

参考文献

ed. Oxford University Press, New York, 2002(一瀬邦弘,本橋伸高,中村満 監訳:電気けいれん療法.ヘルス出版,2005)
2) Cronholm B, Ottosson JO:Experimental studies of the theraperutic action of electroconvulsive therapy in endogenous depression. The role of the electrical stimulation and of the seizure studied by variation of stimulus intensity and modification by lidocaine of seizure discharge. Convuls Ther 12:172-194, 1996

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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