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特集 成人てんかんの国際分類と医療の現状
文献概要
現在,てんかんはICD-10では神経疾患(G40)に分類されており,成人期の薬物療法は神経内科で行うのが国際的な主流である。しかし,てんかん患者はさまざまな精神症状を合併することがあり,そのためにかつては精神疾患として扱われ,精神科が主体となって治療を行っていたのも事実である。疾病分類が変わった今でも精神症状の合併するてんかん患者がいることに変わりはなく,それらの患者が精神症状ゆえに神経内科や脳神経外科からはじき出された時には精神科が治療者となるべき役目を負っている。
現在は神経内科や脳神経外科を受診する患者が増えたために,精神科医がてんかんの臨床経験を積む機会が激減している。このため,十分な臨床経験や知識を積む機会を得られないまま,いきなり重症のてんかん患者に向き合わねばならない精神科医も多いと想像される。
現在は神経内科や脳神経外科を受診する患者が増えたために,精神科医がてんかんの臨床経験を積む機会が激減している。このため,十分な臨床経験や知識を積む機会を得られないまま,いきなり重症のてんかん患者に向き合わねばならない精神科医も多いと想像される。
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