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巻頭言
認知症の地域医療とケアの課題を整理する
著者: 本間昭1
所属機関: 1認知症介護研究・研修東京センター
ページ範囲:P.624 - P.625
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2005年を基準にすると,2035年には認知症者数はほぼ2.2倍の450万人に増加する1)。自ら医療機関を訪れることがきわめて少ないという疾患の特徴を考えれば,その深刻さは明らかであろう。また,高齢者夫婦/高齢者単独世帯の割合の増加は認知症の早期発見を困難にする。
2005年を基準にすると,2035年には認知症者数はほぼ2.2倍の450万人に増加する1)。自ら医療機関を訪れることがきわめて少ないという疾患の特徴を考えれば,その深刻さは明らかであろう。また,高齢者夫婦/高齢者単独世帯の割合の増加は認知症の早期発見を困難にする。
参考文献
1) 粟田主一,赤羽隆樹,印部亮助,他:総合病院型認知症疾患センターに求められている機能について.平成19年度厚生労働科学研究費補助金「精神科救急医療,特に身体疾患や認知症疾患合併症例の対応に関する研究」分担報告書,pp135-156,2008年3月
2) 認知症介護研究・研修東京センター:平成22年度厚生労働省老人保健健康増進等事業地域包括ケアのあり方に関する研究事業報告書,2011
3) 品川俊一郎,中山和彦:認知症患者の早期受診・介入の障害となる要因に関する検討:一般市民・かかりつけ医・介護支援専門員のアンケート調査より.老年精医誌 18:1224-1233,2007
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