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書評
―山内俊雄,小島卓也,倉知正佳,他 編,加藤 敏,朝田 隆,染矢俊幸,他 編集協力―専門医をめざす人の精神医学 第3版
著者: 融道男12
所属機関: 1東京医科歯科大 2メンタルクリニックおぎくぼ
ページ範囲:P.923 - P.923
文献購入ページに移動専門医制度は提唱以来約半世紀を経て,ようやく軌道に乗ってきている。第3版は半数以上の章で筆者が交代し,全体的に書き直された。増ページを含めた大幅な改訂がなされて,いっそう充実した新しい教科書を読んだ。最新の情報に感銘を受けたページが多々あった。私は,その中から,若い精神科医に読んでいただきたい項目として3か所を選んだ。
まず,新井康允による『性機能』(92-99ページ)では,男女の性差から始める。『精巣と卵巣の分化』について,図1-37に性腺原基の性分化を基礎的によくわかるように解説している。「思春期発動に最も重要な役割を果たすのは,視床下部にあるゴナドトロピン放出ホルモン[GnRH]を産生し放出するGnRHニューロンの働きである」と,図1-38で下垂体系を含めたGn分泌調節の働きが性機能調節にフィードバック作用で重要な役割を果たしていることを示している。
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