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文献詳細

雑誌文献

精神医学54巻10号

2012年10月発行

文献概要

私のカルテから

修正型電気けいれん療法が有効であった退行期メランコリーの1例

著者: 宇土仁木12 中川伸1 井上猛1 仲唐安哉1 亀山梨絵1 小山司1

所属機関: 1北海道大学大学院医学研究科精神医学分野 2倶知安厚生病院精神神経科

ページ範囲:P.1043 - P.1045

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はじめに

 Kraepelinが提唱した退行期メランコリーは後年,疾患としての独立性が否定され,その概念は消失した。しかし近年わが国において,退行期メランコリーは妄想性障害に近い一群として見直されはじめている。今回,この退行期メランコリーの1例を経験したので報告する。なお,本稿の作成にあたっては本人,家族の了承を得たうえ,個人が特定されないよう内容を一部改変している。

参考文献

1) 古野毅彦,古茶大樹,濱田秀伯,他:m-ECTが著効したMelancholie(E. Kraeperin)の3例.臨精病理 27:56-57, 2008
2) 濱田秀伯,古茶大樹:メランコリー.弘文堂,pp1-9, pp199-204, 2008
3) 古茶大樹,古野毅彦:退行期メランコリーについて.精神誌 3:373-387, 2009
4) 三井信幸,北川信樹,中川伸,他:mECT後に抗うつ薬とバルプロ酸の併用投与を行った反復性うつ病性障害の1例.精神科 15:488-492, 2009
5) Takahashi S, Mizukami K, Yasuno F, et al:Depression associated with dementia with Lewy bodies(DLB)and the effect of somatotherapy. Psychogeriatrics 9:56-61, 2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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