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書評
―宮脇 稔 編著 百田 功,山崎勢津子 著―精神科リハビリテーションの流儀
著者: 野中猛1
所属機関: 1日本福祉大学
ページ範囲:P.976 - P.976
文献購入ページに移動 精神科デイケアは,わが国のリハビリテーション活動として,今や主要な舞台になっている。精神科病院の歴史,診療報酬制度,交通事情,住居の狭さなど日本独自のさまざまな要因から,わが国の現代では,医療から地域生活への道筋,職員と利用者の交流,利用者の主体性の回復,リカバリーの過程などが精神科デイケアにおいて明らかにされ,就労支援,家族支援,地域づくりなど,多様な活動の拠点となっている。
学会などでは,「評価・プログラム・ニーズ」を合言葉のように,能力の評価,かかわりの明確さ,成果や変化の数量化が目指される。しかし,どうもそれだけではない感触がある。デイケアやデイナイトケアでは,丸一日をともに過ごすために,実にさまざまな出来事が起こるし,診察室では見えない言動にお目にかかる。スタッフも,利用者と専門職との関係を越えた間柄におちいる。とても論理的な形におさまらない。
学会などでは,「評価・プログラム・ニーズ」を合言葉のように,能力の評価,かかわりの明確さ,成果や変化の数量化が目指される。しかし,どうもそれだけではない感触がある。デイケアやデイナイトケアでは,丸一日をともに過ごすために,実にさまざまな出来事が起こるし,診察室では見えない言動にお目にかかる。スタッフも,利用者と専門職との関係を越えた間柄におちいる。とても論理的な形におさまらない。
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