文献詳細
短報
精神症状を伴うパーキンソン病に対してAripiprazoleが有効であった1例
著者: 岩本崇志13 板垣圭1 柴崎千代12 中津啓吾1 小早川英夫1 竹林実12
所属機関: 1国立病院機構呉医療センター・中国がんセンター精神科 2国立病院機構呉医療センター・中国がんセンター臨床研究部精神神経科学研究室 3広島市立広島市民病院精神科
ページ範囲:P.303 - P.306
文献概要
パーキンソン病(Parkinson's disease;PD)は精神症状が20~40%と高率にみられ,幻覚・妄想・せん妄・認知症症状・抑うつ症状など多彩な症状を呈する4)。このような精神症状に対して,抗精神病薬を使用することがあるが,運動機能障害が増悪し治療が難渋することがしばしば経験される。今回,精神症状を呈したPDの症例に対して,Aripiprazoleを使用することにより運動機能に大きな影響を及ぼすことなく,改善が得られたため考察を加え報告する。
参考文献
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