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文献詳細

雑誌文献

精神医学54巻4号

2012年04月発行

文献概要

オピニオン マインドフルネス/アクセプタンス認知行動療法と森田療法

アクセプタンス・コミットメント・セラピー(ACT)の利点は何か

著者: 原井宏明1

所属機関: 1なごやメンタルクリニック

ページ範囲:P.352 - P.356

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「A」 Anxiety治療における私のブレークスルー

1.最初に

 私がACTについて最初に触れたのは,Hayesの大学院生だった増田暁彦先生が菊池病院で講演をしてくれた2004年の夏である。ネットで調べると話題になっている。Acceptance and Commitment Therapy2)を買い,読んだ。治療マニュアルは疾病モデルの解説から始まることが普通である。この本は変わっていた。最初は哲学解説だった。病気の話は一切ない。印象深かったフレーズを取り上げよう。

 Rules are necessary and often useful, but they are tricky and dangerous (p47).

参考文献

1) 原井宏明:【うつ病のすべて】精神療法・他 うつ病の治療と医療の近年の発展と最近の論議 治療法の選択を決めるもの.医学のあゆみ 219:976-983, 2006
2) Hayes SC, Strosahl KD, Wilson KG:Acceptance and commitment therapy:An experiential approach to behavior change. Guilford Press, New York, 1999
3) Ingleby D:Critical psychiatry:The politics of mental health. 1980(宮崎隆吉 監訳:批判的精神医学―反精神医学その後.悠久書房,1985)
4) 武藤崇:機能的文脈主義とは何か.武藤崇編集;アクセプタンス&コミットメント・セラピーの文脈―臨床行動分析におけるマインドフルな展開.ブレーン出版,pp15-32, 2006
5) 武藤崇:行動分析学と「質的分析」(現状の課題).立命館人間科学研究,pp33-42, 2001
6) 岡嶋美代,原井宏明:境界性人格障害と呼ばれそうな20代女性に対するSADグループ治療.日本行動療法学会第32回大会発表論文集2006.2006年10月23日.pp82-83, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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